聖杯の謎とマグダラのマリア

『イエスの聖杯、マグダラのマリアの真相』と主張する情報は、一時期、チャネリング・メッセージで何度か読んだ記憶がありますが、深入りすることなく、いつの間にか忘れていました。

今回、このことに触れたのは、カタリ派の物語があまりにも痛切であることと、ピュアーな音楽の美しさに惹かれたからだと思います。映画の『ダビンチ・コード』は見ましたが、私の場合、映画の話以上には発展しませんでした。最近マグダラのマリアの隠された物語をネットで見ているうちに、心に浮かんだのが映画『ジュピター'Jupiter Ascending'』でした。主人公の女性ジュピターは、宇宙中で優れた種族の血統を持ったたぐいまれな人類だったため、悪賢い宇宙存在の一人は、彼女と結婚したがり、他の一人は彼女の命を狙う。それを守る犬のDNAから造られた戦士が彼女を守るのに奮闘する。なんとなくこの戦士がテンプル騎士団を象徴しているように思えたのです。主人公はイエスの血を引く家系を象徴しているような、、、あるいは人類全体のサヴァリン・インテグラル(さとり)のDNAの象徴として描かれているような気がしました。優れた映画は常にストーリーの中に「コード」を偲ばせているようですから、この『ジュピター、アセンディング』も私たちに新しいイニシエーションを授けているのかもしれませんね。

話が飛びましたが、イエスとマグダラのマリアの話し、こちらからどうぞ。
Katoーmasaさんのブログより
http://homepage2.nifty.com/kato-masa/myth/chirist/sangreal.html


- 聖杯 -  
LAST UP:04.10.11


聖杯とは、イエスが最後の晩餐の際に葡萄酒を飲み、磔刑の際にロンギヌスによりわき腹を刺され、その杯にイエスの血を受けたとされるものである。

磔刑の後、ピラトよりイエスを葬る許可を得たアリマタヤのヨセフの手に渡ったとも、復活したイエスは聖杯を「三位一体」の証とせよとヨセフに手渡したともされる。

アリマタヤのヨセフとは、イエスの弟子でアリマタヤ出身の身分の高い議員であり、イエスを自分の墓に葬ったと聖書には書かれている。


聖杯伝説に欠かせぬもう一人の人物が、マグダラのマリアである。彼女はイエスの妻だともされる。イエスがガリラヤにいる初期の段階から登場し、イエス磔刑の場面にも登場する。この時代の習俗から未婚女性の一人旅や宗教家に随行するなど考えられない。よってイエス周辺の誰かと結婚していたと思われる。また、イエスが蘇生させたラザロの妹ベタニヤのマリアと同一人物であると思われ、ラザロ復活の際にもイエスの命があるまで家に留まった。ユダヤ教では喪に服した女性は夫の命がなければ家から出ることを禁じられており、マリアとイエスが夫婦であったことはユダヤ教の教義に一致する。

マグダラのマリアは聖書では売春婦とされるが、これは弟子たちの妬みによるものとされる。

アリマタヤのヨセフは圧制の中、マグダラのマリアと共に聖杯をフランスに逃亡し、さらにイギリスに渡ったという伝説を生む。

ここから、聖杯伝説は二つの道に別れる。ひとつはアーサー王伝説に取り込まれ文学の世界に生き、もうひとつはある集団により隠匿されたとするものである。



1180年ごろクレティアン・ド・トロワにより『ペルスヴァルまたは聖杯物語』というアーサー王の円卓の騎士による聖杯探求の物語が書かれ、13世紀にはヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハにより『聖杯の探索』が書かれる。

ここでは聖杯は最後の晩餐で使われた器であり、アリマタヤのヨセフによってイエスの血を受け、さらにヨセフが投獄中もその器から出てくる何かによって養われ、釈放されたヨセフによってマルセイユを経由しコーンウォール、グラストンベリーにもたらされたとする。

異教の王エヴァラクとその義弟セラフェを改宗させ、モルドランとナシアンと改名するが、聖杯によりモルドランは不具になり、ナシアンは盲目になる。ナシアンは昇天するがモルドランは9代後の子孫がやってくるまで生き続ける運命となる。また漁夫王ブロンという王が聖杯を守るとされるものもある。ブロンはアリマタヤのヨセフの妹婿であり、ヨセフから聖杯とキリストの秘密を授かる。

母の手ひとつで育てられたパーシヴァルは漁夫王の城で血が滴る槍と聖杯を携えた一行を見つけるが、消えてしまう。マーリンから聖杯探索の命を受け、騎士たちは旅に出る。アーサー王の騎士の第一人者ランスロットは王妃ギネヴァとの不倫のために、聖杯を見つけてもあと一歩のところで手に入れることができない。ランスロットの息子ガラハドは武勲をあげつつ、パーシヴァルとその盟友ボゥホートと共に船の中の聖杯を手に入れる。聖杯城コルベニックに着き、不具の王の傷を癒し、王は呪縛を解かれ昇天する。ガラハドも聖杯と槍と共に昇天するというのが、伝説のあらすじである。

これは伝説というより物語に近い。しかし伝説を作る元ネタは存在するはずである。聖杯から何かしらの食物が供給され生きながらえるというモチーフは三機能神の第三機能の神器に近い。聖杯行列の場面には折れた剣や血の滴る槍が登場するが、聖杯と共にアイルランドのダブザの壷、ヌアダの剣、ルーの槍、ファルの石とも関連付けられる。



アーサー王伝説とは別の伝説の形をとったのが、聖杯とはなにかキリスト教に係わる秘密の象徴であり、それをある集団が守護秘匿しているというものである。

1781年1月17日、南フランスのレダエを治めたヴォアサン家の末裔マリー・ド・ネルは死に際でアントワーヌ・ビゴー神父にヴォアサン家の秘密を打ち明ける。マリーはテンプル騎士団の総長ベルトラン・ド・プランシュフォールの末裔の侯爵と結婚しており、跡継ぎを残すことなく死んだ。神父はマグダラのマリア教会の柱にそれを記した羊皮紙を隠す。

1885年、教会に赴任してきたベランジェ・ソーニエール神父は教会の改修工事中に羊皮紙を発見する。家政婦マリー・デナルノと共に「古代の王」の墓を発見する。

その後、ソーニエールはパリへ赴き、家政婦マリーに巨額の送金をする。ソーニエールは1917年に変死するが遺産はマリーに相続された。

何故、ソーニエールは巨額の金を得ることができたのか?彼の発見したものとはなんだったのか?



初期キリスト教はユダヤ教との関係のため、いくつかの教派に分かれていた。これは死海文書の発見などにより明らかになりつつある。いくつかの教派のなかのひとつにグノーシス派がある。

グノーシス派は人間にも聖なる霊は潜んでいて、それを認識することで救済されるとしている。真の神は人間を無知のままでおこうとしたが、「悪の神」によって人間は神の存在を認識する。グノーシス派では造物主エホバはこの「悪の神」であり、人間は「悪の神」の作った物質世界により精神世界から引き離されているのであり、この世のもの全てが悪なのである。この「悪の神」をカタリ派は「世界の王」と呼んだ。

公認キリスト教はグノーシス派を迫害殺害し、それを逃れた信仰者は南フランスのランドッグ地方でカタリ派として広まる。これに対し、1209年カタリ派に対し十字軍が結成され大虐殺が行われ、1244年3月に降伏するまでカタリ派はモンセギュールの砦で抵抗する。しかし、降伏の前日に4人の完徳者はカタリ派の財宝を持ち出し逃亡した。

ここで聖杯伝説が登場する。エッシェンバッハの物語では聖杯城コルベニックはピレネー山脈にあるとされ、ランドッグのモンセギュールがそれだと噂されていた。モンセギュールの領主の名はレイモン・ド・ペレイユといい、聖杯城の主・ペレス王と酷似していた。(しかし、実際は最初の聖杯物語が書かれたのはモンセギュール城ができる前である。)

彼らの持ち出した物はなんだったのか?物質世界を悪とした彼らが、キリストの血を受けた器などに重要性を見いだしていたのか?

カタリ派を語る上でテンプル騎士団とプリウレ・ド・シオン団(シオン修道会)を忘れてはならない。

テンプル騎士団は1118年にユーグ・ド・パイヤンによって、巡礼者と公道の安全確保を目的に設立され、その中心で運営していたのがシオン修道会だとされる。シオン修道会は1099年にエルサレムのシオン山のノートル・ダム修道院にて組織されたとされる。テンプル騎士団にはカタリ派の貴族も多数属しており、4代目総長ベルトラン・ド・ブランシュフォールはカタリ派であった。テンプル騎士団はイスラムやユダヤ文化と接していたたり、「バフォメット」と称する髭面の偶像を崇拝していた。バフォメットはイスラムのマホメットが訛ったものではなく、「理解の父」「知恵の父」という意味である。このため、カトリック教会とは対立し、ついには迫害され1314年総長ジャック・ド・モレーの火刑により歴史の表舞台から消える。

しかし、シオン修道会の歴史が閉じることはなかった。ニコラ・フラメルやレオナル・ド・ダヴィンチ、アイザック・ニュートン、ヴィクトル・ユゴー、ジャン・コクトーらが総長を歴任した。

彼らの守護してきたものこそ聖杯であり、それはイエスの血筋だという。『聖杯SanGreal』は『聖なる血Sang Real』だというのだ。南フランスに逃れたイエスの血統はフランク人の王族と婚姻関係になることでメロヴィング王朝が創始された。これを事実だと立証できる、エルサレム神殿から略奪してきたなんらかの記録(イエスの婚姻証明や出生証明など)の在処を記した暗号文をソーニエールが発見したというのである。



マグダラのマリア崇拝であったソニエール神父が修復したシャトーとマグダレーヌ教会
María Magdalena en Rennes le Château




おまけ:
Jupiter Ascending - Caine and Jupiter - Heart by heart

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by lamsoleil | 2015-06-14 00:22 | 宇宙の謎、日本の謎、世界の謎

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