【抜粋】「イナンナが語る ニビル星人アヌ一族の物語」(2)移動する星ウエストスター
2014年 01月 18日
連載「イナンナが語る ニビル星人アヌ一族の物語」から
http://sonia.thd-web.jp/
2013年08月21日
(2)移動する星ウエストスター
宇宙連合は、宇宙の代表たちによって形成されている機関であり、今の地球における国連のようなものであるが、そのスケールとパワーは比較には及ばない。宇宙連合には、多くの銀河系や他次元からやってきた存在たちがいて、彼らは皆、クリエーターの下、ウエストスターで守られながら暮らしている。それらの多種多様のエンティティたちこそ、宇宙連合そのものであり、その代表を担う総司令官のソ・ラーラは、クリエーターの意図をそのまま受け継いでいるので、クリエーターの分身だといえよう。
ウエストスターのヒエラルキーでは、イナンナのようなプレアデス星系、あるいは、ニンフルサグのアークトゥルス星系のハイブリッドたちは、優秀な能力と進化した魂を受け継いでいることから、宇宙連合でも多くの特権が認められている。そして、彼らのようなハイブリッドたちによって、実にニビル星文明は支えられてきたのである。いずれは、ニンフルサグもイナンナも、宇宙連合のメンバーに加わるはずであるものの、突然の出頭命令によって彼女たちの運命がどうなるのか、それはクリエーターとソ・ラーラ以外誰も知る由はなかった。
いかなる宇宙の存在も、いずれは宇宙連合と関わることになるように最初から仕組まれている。それぞれが進化のプロセスに従い、宇宙連合に関わるようにプログラムされているのである。しかし、今回、ソ・ラーラに重く問われたのは、彼らネフェルの地球における行為だった。あの恐ろしい武器ガンディバを使用したことによって、彼らの運命は大きく変わってしまった。
「ニビル星人は地球に移り住んで、果たして進化したのか、それどころか、退化したのか?」
ソ・ラーラはこのことを、出頭命令を受けたネフェルたち全員に問い詰めた。
ウエストスターでは思考が即現実となるので、乗組員たちは皆、特に明晰さにこだわった。その明晰さが故に、ウエストスターのあらゆる目的が達成されるのである。さらには、上下の幅を含む周波数のスペクトルの質によってすべての秩序が保たれていた。それにしてもウエストスターは、地球と同じような有機的な機能を備えた星の如くメカニズムを備えた、ユニークな巨大宇宙船なのである。
乗組員たちは皆、さまざま異なる周波数の光を放つユニフォームを着ていて、同じユニフォームで周波数を共有する者たちは、集合体としてのグループマインドを保持していた。彼らはマインドパワーで光のスピードよりも速く、母船であるウエストスターを移動させることができる。その星の住民たちは、宇宙のあらゆる場所から集められたエリートたちであり、彼らは高い周波数を維持し続けた末、自然の成り行きでウエストスターに引き寄せられ、その星の住民となった者たちばかりである。
ウエストスターは、小惑星と変わらないほど巨大なマザーシップであり、住民たちが共有するマインドパワーによって移動し続けることができた。ウエストスターが、宇宙のバキュームというわれている、スターゲート(ワームホールやブラックホール)を通過する際には、住民一人のマインドフォーカスが少しでも狂うと、マザーシップはたちまちバラバラにされてしまうほど高度で精密な計算のもとに運航を可能にしている。よって、そんな失敗がないように、ウエストスターの乗組員たちは皆、宇宙中で最も進化した者たちだけが集まっていた。そして彼らは皆、宇宙連合総司令官ソ・ラーラの下で、クリエーターの意に従って巨大母船をナビゲートしている。
ライフパーパス
宇宙連合総司令官ソ・ラーラは、シリウス系の宇宙人であることだけはたしかだが、それ以外のことは謎に包まれている。ソ・ラーラは、ニビル星人や地球人のように男女の性の領域を超越した存在で、それ以上に、どの次元の存在なのかも、ほとんど誰にも明かされていない。ソ・ラーラは、時空や性別といった概念さえ存在しない次元に所属するエンティティであり、ただたしかなこととしていえるのは、クリエーターの意図を直接受けて、宇宙の秩序を守るという任務を果たしていることだった。
宇宙連合には、ソ・ラーラ以外にもアシュター、ヴァイアーレス、トーリン、アラールといった最高位のコマンダーたちがいて、、この宇宙の秩序を守る役割が彼らにはあり、特にソ・ラーラは、プレアデス次元、ニビル次元、そして地球次元の三つの惑星を受け持つ最高位のコマンダーであることから、アヌンナキ(ネフェル)も含めて、三つの惑星のあらゆる生命体を見守っていた。
ソ・ラーラは、ニビル星から地球に降り立ったアヌ一族のことを、ウエストスターから常に観察していた。ソ・ラーラは、地球でアヌンナキのする一部始終をお見通しだった、というわけである。それは皮肉にも、アヌンナキらが“me”(メ)の中に閉じ込めた文明化したルルたちを観察していたのと同じだった。ソ・ラーラがとりわけ関心を抱いて、特によく観察していたのは、アヌでもエンリルでもエンキでもなく、ニンフルサグとイナンナのふたりだった。彼女たちのライフパーパスにソ・ラーラは注目していた。というのも、彼女たちは、広い宇宙の中でもきわめてユニークなハイブリッドだったからである。彼女たちの進化ぶりをソ・ラーラは常に観察してきた。彼女たちがちゃんと自らのライフパーパスを全うしているかどうかを、遠くから見守ってきたのである。
(3)につづく