【抜粋】「イナンナが語る ニビル星人アヌ一族の物語」(10)半神半人ジウスドラ
2014年 01月 25日
連載「イナンナが語る ニビル星人アヌ一族の物語」から
http://sonia.thd-web.jp/d2013-05.html
2013年05月11日
マルドゥク:エンキの長男。エンキがニンキと結ばれる以前にヘビ族のラクササスの皇女と結ばれて生まれた。宇宙征服の野心を持ち、エンキテ(エンキ一族)の中で力をつけて、イナンナに対抗する。後にラーの神(光の使者)、アムン(隠れた神)と呼ばれる
イナンナは語る、、
皆さんに、プレアデスの恋についてお話しましょう。私たちプレアデスの存在は、激しく大胆な恋をします。
エンキにはヘビ族の血が流れていて、純粋なプレアデス系ではないにしても、私には彼のパッションがよくわかるのです。そんなエンキと私は、深い情熱で結ばれた恋人同士です。
これからお伝えするのは、エンキがルルの娘に恋をした物語です。
この物語は、美しくもあり、また、私たちの血に秘められた醜い世界も露にすることになります。けれども、こういった刺激はあなた方にとって、中に封じ込まれている扉を開くことになります。秘められたパワーにアクセスできるのです!
これこそアヌンナキに秘められた秘密です。
宇宙は、恋をするためにあるのです!
ヘビ族は宇宙創世期に、あらゆる惑星に地下帝国を築いていた。もちろん地球にも、星の誕生と同時に、彼らは何者よりもいち早く移住してきていた。そんなヘビ族の血を引くエンキは、慎重で、堅実なところがありながらも、父親のアヌに似て、プレアデス特有の浮気者だった。アヌンナキの男神は皆そうといえるのだが、エンキもアヌ同様に、女のためならどんなことでもするような神なのである。
あるときエンキは、またもやルルの娘に恋をした。
ちょうどそのころエディンでは、ル・マルクという名のルルが労働長として働いていた。彼の仕事は、ルルへの配給をなるだけ削減することだった。ル・マルクには、自分の従妹(いとこ)にあたるバタナシュという妻がいて、二人はマルドゥクの管理下にあったエディンに暮らしていた。
ル・マルクの妻、バタナシュの美しさは、その界隈では有名だった。そんな彼女に好奇心を抱いたエンキは、こっそり彼女を見に行くことにした。そして、実際にバタナシュを目の前にした時、その絶世の美しさに釘付けになってしまった。早速自分の屋敷に帰った後、エンキはマルドゥクに、卵型のme(メ)クリスタルにメッセージを込めて送った。
「マルドゥク、ぜひ頼みたいことある。エディンの労働長をしているル・マルクを、お前のところに呼んで、新しい都市計画の指導をしてくれないか?」
マルドゥクは、何の疑いもなく父の頼み事を喜んで受け入れ、ル・マルクとバタナシュをエディンから自分の屋敷まで呼び寄せた。そして、マルドゥクの監督下で必要な訓練がル・マルクに施された。建築や造船、都市計画などの知識を彼は学び、妻であるバタナシュは、アヌンナキの女神たちから医療や織物などの工芸を学んだ。彼らにはアヌンナキのあらゆる知識を授けた。教育を受けた二人は、ニンティ(ニンマー/ニンフルサグ)がいるシュルバク(安息の都)の城に預けられた。
これは、アヌンナキの知識を身につけた貴重なルルたちに危険なことがあったらというエンキの配慮であり、それはバタナシュに近づく口実でもあった。
そんなあるときエンキは、ニンティを訪ねた。しかし、彼女が不在だったので、エンキは勝手に屋敷の奥に入って行った。すると屋上の方から、水が流れている音が聞こえてくるので、彼はこっそり階段を昇り、音がする方に近づいていった。するとなんと、バタナシュが水浴びをしている光景が彼の目の中に飛び込んできた。
「なんと美しいのだろう!」
エンキは、裸のバタナシュにそっと近づいていった。突然エンキが現れたので、バナケシュは驚き、声を上げそうになったが、エンキの巧みな誘惑に、魔法にかかったようになり、まるで操り人形のようにさせられてしまった。バタナシュはクモの糸に絡まった蝶のように抵抗できなくなり、あっという間にエンキの意のままになってしまった。間もなくすると、バタナシュのお腹はみるみるうちに膨らんでいった。少し経過すると、元気な男の子を彼女は出産した。
その子は母親に似て、透き通るような青い目に、羊の毛のように白っぽい金髪をしていた。そればかりか、眩しばかり光り輝いていた。エンキは、その子を見ると、かつてなかったほど喜んだ。バタナシュはやがて、その子を抱いてル・マルクの元へと帰っていった。一方、ル・マルクは、帰りの遅い妻にやきもきしていた。すると赤子を抱え帰ってきたので驚いてしまった。ル・マルクは父親のマツシャルをよんできて、この件について相談した。
「見てください。イギギにも見えないしアヌンナキのようにも見えません。別の惑星からやってきたように私には思えるのですが、どうしたものでしょうか?」
マツシャルはその子を覗き見てからバタナシュに訊いた」。
「バタナシュ、その子は本当に我が息子の子か? それともイギギが父親なのか?」
「いいえ、お父様、この子の父親は、ル・マルクでもないですし、イギギでもありません」
バタナシュはそう返事しながらも、神々しく光る赤子に見とれていた。
「この子は神性さに満ちている! この子はきっとしかるべき運命を持って、この世に生を授かったに違いない・・・時が来ればきっとわかるだろう。それまでこの子を大事に育てるがいい!」
マツシャルは、夫婦に向かってそう念を押してから帰っていった。バタナシュのほうもその子の出生の秘密は誰にも明かさなかった。その子には、「ジウスドラ」(光り輝く人生を永久(とわ)に歩む君)という名がつけられた。この「ジウスドラ」こそ、まさに後に聖書にしるされることになった、ほかならぬ「ノア」のことである。
この光り輝く子(ジウスドラ)の噂は、ニンティの耳にも入った。彼女は自分の手で、ジウスドラを育てて見たいと申し出た。彼女はジウスドラを一族の皇子として育て上げ、エンキも自ら教育を施し、息子たちの中でもジウスドラを特別に可愛がった。半神半人のジウスドラが誕生したのは、地球でアヌンナキたちが、110番目のシャル(40万年)を迎えようとしていた時代だった。
(11/完)につづく
愛知ソニアさんのブログhttp://sonia.thd-web.jp/
では、この後も、神アヌンナキと奴隷ルル(人間)の物語はつづきますが、抜粋した拙ブログでの紹介はここで終了。残り最後(完)では、イナンナの地球回帰で締めたいと思っています。
古代の物語や旧約聖書などと比較しながら、楽しみたい方には、是非、ソニアさんのブログを訪れ、じっくり読まれることをお勧めします。
(*)2013年2月から2013年8月まで、イナンナの物語が綴られています。